MiC PARIS & Co.

よくあるご質問と回答

Digitariumに関するご質問とその回答です。

異なるサイズのドームでも同じ投影機を使うことができますか?

使えます。投影レンズの被写界深度はほぼ無限なので、明るさの問題はありますがドームサイズの違いによるピントのずれなどはありません。

Digitariumで推奨する最大ドーム径はどのくらいですか?

プロジェクターが1台のモデルで最大20m、2台のモデルで最大32mとなります。ドームスクリーンの反射率によっては、投影できるサイズが小さくなる場合もあります。各モデルにより異なりますので、詳しくは取扱製品のページをご覧ください。デュアルランプモデルは明るいので、大きなドームにも対応できます。デュアルランプモデルを小さなドームで使うときには、デュアルで明るいプロジェクタとして、あるいは片方のランプのみを使って他方を交換用としても使えます。

Digitariumが対応できる最小ドーム直径はどのくらいですか?

だいたい直径30cmです。リアプロジェクション式(インナープロジェクション式)半球映像装置としてもお使いになれます。

大きなドームでは星も大きくなりますか?

ドーム投影面上のピクセルサイズは、ドームが大きくなればなるほど大きくなります。(ピクセルの投影画角は一定です)ドームの側面で近くのピクセルを見たときには反対側側面で見るより遠近法によって大きく見えますが、ドーム中央付近で見るとドームサイズが違ってもさほど問題になりません。

エアドームは屋外に設置できますか?

エアドームを屋外に設置することはできません。ドームは軽量のため、吹き飛ばされて観客や機材に損害を与えることになるほか、屋外環境はドーム自体にもダメージを与えます。

エアドームは車椅子でも入れますか?

入れます。エアドームは固定の床ではなく、約45cm幅のスカートで接地しています。車椅子の観客も、ドーム側面を持ち上げてそこから簡単に入ることができます。

エアドームからの緊急脱出方法は?

上記の通り、エアドームは固定床ではありませんので、ドーム側面を持ち上げたり下から抜け出たりして迅速に脱出することができます。

投影機はドームのどこに設置すればよいのですか?

投影機は固定ドームでもエアドームでも、ドームの中心附近に設置するように設計されています。
なお偏心補正機構を使って、ドームの中心から直径に対して南北方向に±30%程度離れた場所にも設置できるようになっています。

なぜこのシステムはこんなに高価なのですか?

Digitariumは他のアナログ投影機よりも高価ですが、それはこれがデジタルシステムだからです。デジタル機器はアナログ機器よりも高価になります。しかしながら、Digitariumは価格以上の機能や柔軟性をもっています。このシステムの大きな可能性は、価格以上の価値を持っています。

なぜこのシステムはこんなに安価なのですか?

このシステムの価格は、他の魚眼レンズを使ったデジタルプラネタリウムシステムに比べるとたいへん安価になっています。天文教育ツールが教育現場で導入できないほど高価では、天文教育の普及にはつながりません。私達は最初から競合他社に比べて高い機能、低いコスト、低い経費を設定しているのです。 コスト削減の一例として、コストを下げるよう設計されたカスタム魚眼レンズがあります。コストを下げる代わりに、紫の収差が投影像に現れます。これは、紫色が像の外側に若干にじんで見えるということです。理想的な投影ではありませんが、経験上それは観客のプラネタリウム体験を邪魔するようなものにはなりません。私達はこの収差を最小限にするようソフトウェアの最適化も行っています。

魚眼レンズ投影の特許問題はないのですか?

魚眼レンズを通じたデジタル投影についての広範な範囲をカバーする特許:アメリカ特許5762413があります。私達はこの特許使用料は法外に高価だと感じ、独自の光学系の設計を推し進めたのです。その間、私達はこの特許の侵害による賠償請求をされることのないよう、有能な弁護士の援助の下で注意深く設計しました。そして、多くの制限が課せられているにもかかわらず、私達はその光学系の開発に成功したのです。特許専門の弁護士の意見をよりどころに、私達はその特許を侵害していないことを主張します。

どのくらい高いコントラスト比が必要ですか?

プラネタリウムでは、星空が真っ黒ではなくダークグレーだと多少気になってしまいます。どのくらい黒くできるかはいくつかの要因があり、プロジェクタのコントラスト比もそのひとつです。プロジェクタのコントラスト比とは、白色の投影の黒色の投影の明るさの比を指します。デジタルプロジェクタはアナログプロジェクタに比べてコントラスト比がかなり低いですが、これは根本的な投影技術・原理の違いによるものです。コントラスト比が高いと、黒い領域は明るい領域に比べてより暗くなります。コントラスト比が低いと、黒は黒ではなくダークグレーに見えます。いくつかのLCD(液晶)プラネタリウムプロジェクタのコントラスト比は400:1です。Digitarium Epsilonでは2200:1です。Digitarium Kappaでは約2100:1、Digitarium Gammaではデュアルランプモードで2100:1以上のコントラスト比があります。

Digitariumで使われているソフトウェアは何ですか?

Digitariumでは、オープンソースのプラネタリウムソフトウェアであるNightshadeを使っています。ユーザーは別のアプリケーションを投影するために他のPCをプロジェクタに接続することも可能です。ただし、使用するアプリケーションは魚眼レンズ投影用に画像を生成できる必要があります。また、そのような使い方がそのアプリケーションの利用規約に違反していないかどうかにも注意しなければなりません。例えば、プラネタリウムソフトウェアの中には、個人で楽しむ以外の使い方(投影して観客に見せるなど)を許可していないものがあります。

Digitarium以外のソフトウェアを使用することはできますか?

できます。プロジェクターの映像入力に、PCなどを接続し、表示することができます。映像がドームマスターに対応していれば、正しい位置関係で表示されます。ただし、使用するソフトウェアのライセンスに違反することの無いようにご注意下さい。例えば、国立天文台が配布しているMitakaは個人で利用することは自由ですが、それ以外の場合は制限される可能性があります。

四角い画像や動画、PowerPointスライドなどをこの投影機で投影するとどのように見えますか?

魚眼レンズによる投影は、通常の四角い画角の映像を大きく歪ませます。この歪みによって、見える画像はかなり歪んだ形状になります。 Digitarium Kappaでは、1600ピクセルの映像がドーム円周にそって投影されます。円の外縁はドーム地平線として投影され、映像の中心はドーム天頂に投影されます。これを極座標投影と呼んでいます。もしテキストで埋まったPowerPointのスライドをプロジェクタのフル解像度で投影すると、そのテキストはドームを覆うように投影されるでしょう。しかしその半分は天頂を越えたところで折り返されて、上下逆さまに投影されているように見えることでしょう。 低解像度あるいは小さな画像であれば、天頂でもいくぶん歪みは軽減されます。フルドームアプリケーションは、3次元空間に観客を没入させるように映像処理されます。処理後に2次元の画像を歪み無く追加することはできません。よって、極座標投影に対応していないアプリケーションや映像でもドーム全体への投影は簡単にできますが、当然その投影像は歪んでしまうことになります。

レンズは歪みを生じませんか?(ディストーションフリーですか?)

(上の質問と回答も参考にしてください)
コスト削減に考慮した設計により、レンズには理想的な極座標からわずかな歪みがありますが、通常は問題にならない程度です。 また、使用しているプラネタリウムソフトウェアには歪み補正機能があるため、このソフトウェアを使っているときは歪みを気にする必要がありません。

どのくらいの国、地域の星座名や星座線、星座絵を投影できますか?

現在のところ、標準88星座のほかにポリネシアン、中国、ネイティブアメリカン(ハバホ族やラコタ族)、イヌイット、北米インディアン、そして古代エジプトの星座名、星座線、星座絵を投影することができます。今後は他の国や地域の星座も追加していくことを検討しており、それをDigitariumのソフトウェアアップデート機能でユーザーが自由にダウンロードできるようにすることも考えていきます。
なお、日本国内で販売するDigitariumには、日本で一般的な星座線の引き方のデータと、88星座図鑑(有限会社ドリームズ・カム・トゥルー提供)の星座絵を標準添付しています。

Linuxについての知識がありません。Digitariumを使うことはできますか?

Digitariumは専用リモコンやSkyPad(Apple iPadシリーズを使用)、コンソール卓で操作しますので、Linuxに関する知識やオペレーティングシステムの操作は必要ありません。
Universal Console

ソフトウェアや画像はどのようにアップデートするのですか?

インターネットにアクセスできるネットワークにDigitariumを接続します。そしてメニューから「8 管理」-「8.4 インターネットから更新」を選ぶと、ソフトウェアは自動的にアップデートされます。

投影機やドームはどのような保守が必要ですか?

保守はほとんど必要ありません。投影レンズは、時々柔らかくて糸くずの出ない布にアルコールをつけて拭きます。プロジェクタランプが切れたり設計寿命を超えた時には交換します。そのほか、年に1度程度、必要に応じてゴミがたまっていないかなどをチェックします。ドームは必要に応じて湿らせたスポンジなどでクリーニングします。
なお、オプションでハードウェアの保証期間を5年間に延長することができます。また、保守契約を締結すると、定期点検サービスや、ハードウェア故障時の代替機貸し出しサービスを受けることができます。

Digitariumのマルチメディア機能はどんな動画フォーマットに対応していますか?

MPEG-2、MPEG-4動画フォーマットに対応しています。

ホテルの宴会場のような場所で使用できますか?

Digitariumは、ドーム形状のスクリーンに投影して使用する前提のシステムです。そのため、宴会場のような直方体の部屋では、意図した映像を見ることができません。使用することは不可能ではありませんが、適しているとは言えません。なお、Digitariumとは別の、Watchoutというシステムを使って、部屋全体を映像で演出することができますが、常設でない使用方法では、割高となります。

飲食店の演出映像として利用したいのですが

星空映像の演出として使用することができますが、ある程度の天井高さが必要となりますので、設置場所の条件について確認が必要となります。ドーム形状のスクリーンを前提としない、Digitariumとは別のWatchoutというシステムの方が適している場合もあります。

返品できますか?

お客様都合による返品は受け付けていません。なお、初期不良の場合は保証規定に従って交換または無償修理を行います。